目に見えない部分だからこそ大切

近年住宅の長寿命化が叫ばれており50年～100年といった長寿命が求められる時代になりつつあります。しかし通気が不十分なままの住宅では築10年もたずにルーフィング下の野地板が腐朽してしまいます。しっかりと通気層を確保し、湿気を排出する透湿防水ルーフィングと適切な屋根葺き材を使用する事で、住宅の一番重要なパーツの一つである屋根の寿命の飛躍的な改善が可能です。

透湿防水シートは水は通さないが湿気は通す性質を持ち、主に木造建築物の屋外側に用いられます。外壁通気層に侵入した雨水から躯体を守り、壁体内が結露しないように湿気を放出する重要な役目を担います。

ウルトの透湿防水シートはその高い耐久性能により長期にわたって躯体を守ります。

近年住宅の高性能化に伴い、夏場の壁体内結露（逆転結露）の危険性が指摘されています。逆転結露とは、壁体内に外部から水蒸気が侵入し、断熱層を通過して、冷えた防湿層で結露が生じる現象のことをいいます。冬場とまったく逆に水蒸気が移動することから、 逆転結露又は夏型結露と呼ばれています。

ウルトでは逆転結露防止のために3種類の調湿気密シートを用意しました。透湿抵抗値が湿度によって適切な値に可変するタイプが２種類、外部に行くほど壁の透湿抵抗が低くなる構造にして使用する透湿抵抗値固定タイプが１種類ございます。これらのシートは壁構造や地域の気候に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。例えば、北海道と九州の人々は異なる服装をしていますが、シートもそのように地域と壁構造に合わせて選択されるべきものです。